前回は大正橋から北側を歩きましたが、今回は大正橋から南側、南海汐見橋線の津守駅付近までを歩きます👣
家から歩いて行ける範囲で、人が少なさそうな場所の散歩をしようと、前回に続いての木津川沿いです。 前回の記事はこちらからご覧ください。
今回も歩いた場所を頑張って地図にしました。
南海汐見橋線 汐見橋駅
今回の出発点はこちら、南海汐見橋線 汐見橋駅です(ここまで家から歩いてきました)。 地下駅となっている阪神なんば線 桜川駅の上にあります。 大都会大阪にあって、比較的マイナーな路線というか、秘境感あふれる路線として有名ですね☺️
こちらが駅舎の中です。昔ながらの内装ですが、天井も高く、立派な駅舎です。とはいえ節電のため?電気が消されてさみしい感じです😅
それもそのはず、1日平均乗降客数は600人に満たない(隣接の阪神なんば線桜川駅は5000人以上、大阪メトロ千日前線桜川駅は15,000人以上)駅です。電車は通勤時間帯含め1時間に2本、2両編成の電車が南海本線・高野線 岸里玉出駅まで行き来しています。
10年位前に訪問した時は、正面の改札上に昭和30年代の大きな南海沿線案内図が掲示されていたまま放置されていました。さすがに老朽化して崩れてきたのか、2016年に撤去されたようです。
南海電鉄のWebページには以下の記述があります。
高野鉄道当時の明治33年(1900)8月に汐見橋~堺東間が開通し、翌月に営業を開始しました。当初の駅名は「道頓堀駅」でしたが、駅の北側、西道頓堀川に架かっている橋の名にちなんで現在の駅名となり、大正14年3月に高野線と南海本線の連絡線ができるまで、高野山方面(高野下まで)への直通運転はすべて同駅を発着していました。その後、大阪市内の交通事情の変化などに伴って、岸里玉出駅までの折り返し運転のみとなりました。
大昔は南海高野線の始発駅だったんですね😃
大正橋
南海汐見橋線 汐見橋駅から千日前通を西へ歩くと、前回記事の起点の大正橋です。
京セラドームやイオンモールなどの大型施設が立ち並んでいます。
前回は北へ行きましたが、今回は南へ向かいます。
大正橋から南を眺めた風景です。向かいにJR大阪環状線の木津川橋梁が見えます。 まずは川の西側、右岸を歩きます。
大浪橋 勘助島の渡しの碑
JR大阪環状線の木津川橋梁の南に大浪橋という橋があります。 大正区と浪速区を結ぶ大浪通という道路の一部で、片側2車線の大きな橋です。
ここには、勘助島の渡しの碑があります。
勘助島というのは現在の大国町あたりにあった場所で、木津勘助が豊臣秀吉~江戸時代初期に開発した土地とのことです。 木津勘助の銅像が、大国町の大国主神社にあります。
まだこの橋がなかったころは、渡し船が木津川の対岸を結んでいました。この橋が開通したことで役目を終え、今では顕彰碑だけが残っています😌
百済橋の碑
大浪橋から南へ木津川沿いを歩いていくと、中小の工場や倉庫、運送会社などが立ち並ぶ工業地帯🏭になります。自動車交通が発達するまでは、船🚢での輸送が重要な手段だったので、木津川沿いに工場などが立地していたことが現在に続いているのでしょう。
しばらく歩くと、工場地帯の中に百済橋の碑があります。
なぜこんなところに橋が🤔?と思いかけますが、地図を見れば一目瞭然。昔はここにも木津川から分岐した三軒家川が流れていたのです。
木津川と三軒家川に挟まれた島は、難波島といったそうです。しかし、三軒家川は北半分が埋め立てられて陸続きとなりました。ここには埋め立てられる前は橋が架かっていました。
百済橋の碑から南へ歩き、三軒家公園の南端付近に行くと、元三軒家川の切れ端が見えるスポットがあります。
この写真の奥の方で、木津川に合流します。昔はこの川が手前のほうに伸びていたんですね😃
近代紡績工業発祥の碑
三軒家公園の中には、近代紡績工業発祥の地の碑があります。
明治16年に大阪紡績の工場が操業を開始し、大阪の紡績業を飛躍的に発展させる原動力になったとのこと。大阪紡績は、現在の東洋紡の基盤の1つです。
難波島渡しの碑
さらに木津川沿いを南下すると、難波島渡しの碑があります。
ここは1982年まで渡し船が運航されてたそうです。1970年に100mほど南に国道43号線が開通し、木津川大橋が架けられたことで、利用客が減少したため廃止されました(大正区の解説PDFはこちら)。
国道43号線 木津川大橋
大阪と神戸を結ぶ大動脈の1つ、国道43号線まで来ました。阪神高速17号西大阪線も一体となっているため、とても幅広です。 国道43号線の高架区間は自動車専用道路になっていて、歩いて渡れなさそうに見えますが、実は歩行者専用の通路もちゃんとあります。写真で橋が2階建てに見えますが、下が歩行者用の通路です。これで対岸に渡ってみましょう。
木津川大橋から南側を眺めた風景です。木津川沿いに工場などが立地していることが分かります。
木津川大橋は車道と歩行者が完全に分離されており、車の交通量はとても多いのに車の姿は全く見えず、とても安全です☺️
木津川大橋の下を南海汐見橋線が通っています。木津川大橋は木津川だけでなく、南海汐見橋線を立体交差で越えていきます。 ちょうど電車が通りがかったのですかさず写真を撮りました。 南海汐見橋線はこの2両編成の車両が汐見橋駅と岸里玉出の間を往復しています。
長くなってきたので、次回に続きます👉