前回の記事で、ゴールデンウィーク中の靱公園・堀江公園に生えている雑草の花を紹介しました。
今回は、5月に大阪の都心を南北に貫くなにわ筋を中心に、道ばたで目に付いた雑草の花🌼を紹介していきます。
なにわ筋
なにわ筋は大阪の都心を南北に貫く幹線道路で、御堂筋、四ツ橋筋の西側にあります。
御堂筋と同じく、イチョウの街路樹が植えられ、歩道脇には低木も植えられています。車も人も多い幹線道路ですが、緑が楽しめます。
もちろんしっかり手入れされているのですが、どこにでもどんどん生えてくるのが雑草!よく見るといろんなものが生えていて、季節により花を咲かせているものもあります。
雑草を紹介する前に、まずは街路樹を見ていきましょう。この時期、街路樹も花が咲いているものがあります!
シャリンバイ
こちらの歩道脇の街路樹はシャリンバイといいます。初夏の頃に花をつけるそうで、ちょうど今も花が咲いていました。 白い花がかわいいですね☺️
シャリンバイは常緑樹で厚みのある葉っぱが美しい木です。 しかも、排ガスや暑さにも強い💪そうで、街路樹としてよく植えられています。
アベリア
こちらの木もよく見かけます。アベリアといいます。 春から秋にかけて白い花を咲かせます。
アベリアも丈夫な木なので、街中でよく植えられています。
サツキ
街路樹というか、ビルの前や公園などでもよく見かけるサツキの花です。よく似たものにツツジもあります。 ツツジは4月頃が見頃で、サツキは5月頃が見頃のようです。
サツキの花に囲まれたお地蔵様がかわいらしいですね🥰ここの写真は保育園が入るビルの前なので、子どもたちを見守っているんですね。
イチョウ
御堂筋やなにわ筋など、街路樹としてイチョウがよく植えられています。 イチョウは大きな木ですが、なんと地面からイチョウの葉っぱが生えてきていた😳ので、写真に撮ってしまいました。
イチョウは春に緑の葉っぱがでてきて、秋には黄色になり、冬は葉っぱが落ちる落葉樹です。ギンナンができます。
なにわ筋でみかけた雑草たち
いよいよここから先は、人が植えたのではなく勝手に生えてきた(と思われる)雑草を見ていきましょう。
千日前通となにわ筋が交わる幸町1交差点から北に歩き、どんな雑草が生えているか見てみましょう。
ナガミヒナゲシ
4月~5月初めくらいまで道ばたでよく見かけるこちらの花が、ナガミヒナゲシです。 ポピー(ケシ科)の一種ですが、大阪の道ばたでもよく見かけるポピュラーな雑草です。
ヒョロヒョロと長い茎に赤っぽいオレンジ色の花を咲かせてくれます。
繁殖力がとても強い😥そうで、そういえば道ばたで見かけるのも、大量にまとまって群生しているのを見かける気がします。
ちなみに、雑草界も栄枯盛衰が激しく、勢力争いがすごいです。このナガミヒナゲシは、ここ10年ほどで急速に増えているそうです。
ヒメヒオウギ
こちらの花はヒメヒオウギだと思います。 なかなか美しい花を咲かせていますね。
園芸で植えられることのある花のようですが、丈夫なので種がこぼれて雑草としてその辺で生えることもあるようです。 今回見つけたのは植えられたのではなく、勝手に生えてきた雑草だと思います。
それほど多くはないと思いますが、道ばたや公園で何カ所かで見かけたことがあります。
カタバミ
雑草といえば道ばたや草むらだけでなく、コンクリートのすき間や石垣のすき間など、ちょっとでも土があればどんどん生えてきます。
そんな雑草根性のあるものとしてポピュラーなものの中に、こちらのカタバミがあります。
緑色のハート型💚の葉っぱと黄色い小さな花が特徴です。 かわいらしくて素敵ですね。小さいのでどこにでも生えてきます。
これはなにわ筋沿いのビル脇にある、石を敷き詰めてきれいに整備された空間なのですが、こんな所からも生えてきています。
ちょっとしたすき間から隙あらば生えてくる雑草です。
こちらもカタバミの一種で、葉っぱが赤っぽいもので、アカカタバミといいます。
あちこちで見かけます。とても身近な雑草です。
ムラサキカタバミ
こちらは紫色の花を咲かせるムラサキカタバミです。こちらもあちこちに生えている雑草です。 5~7月頃に花を咲かせるみたいです。
カタバミの仲間なので、ハート型の葉っぱ💚が特徴的です。
道ばたのいろんなところで見られます。
おもしろいことに、カタバミの仲間は夕方になると花を閉じてしまいます。 写真で、花が閉じて筒みたいになっているのがわかるでしょうか? この写真を撮ったのは17時頃でまだ明るいのですが、一足先に寝てしまったようです😪 朝になるとまた花が開きます。
マメグンバイナズナ
小さいし地味なので気づきにくいですが、こちらの花はマメグンバイナズナといいます。 米粒みたいに小さい白い花が集まって、1つの花みたいになっています。
公園、緑地帯などで見かけるほか、 道ばたでもコンクリートのすき間から生えてきているのをよく見かけます。
ノミノツヅリ
超ミニ花をまた見つけました。こちらはノミノツヅリといいます。 3月~6月にこのように小さい白い花を咲かせるみたいです。
とても小さいので、よく見ないと気づきませんが、意外とあちこちに生えています。 なにわ筋でも所々で見つけることができました。
コメツブツメクサ
こちらも超ミニサイズの花を咲かせています。コメツブツメクサだと思います。 4~6月頃に花を咲かせるみたいです。
道ばたや公園で見かけます。
コマツヨイグサ
街路樹の根元に黄色い花を見つけました。これはよくわかりませんがコマツヨイグサでしょうか🤔
黄色い花がかわいい感じですね。
それほど多くはないですが、道端や公園の何か所かで見かけたことがあります。
ノゲシ
これはおそらくノゲシだと思います。キク科の植物で、道ばたで生えているのを見かけます。
このように街路樹の脇から生えてきているのをよく見かける気がします。
ノゲシの仲間で、葉っぱがトゲトゲで触ると刺さって痛いオニノゲシ😨というのもあり、こちらも同じくらいよく見かけます。
ドクダミ
こちらの街路樹(シャリンバイ)の下からなにやら違うものが生えてきて、白い花を咲かせています。 葉っぱの色や形が違うのがわかるでしょうか?
この白い花を咲かせているのはドクダミです。 ドクダミは独特の香りがする植物で、薬草としても有名です。 毒がありそうな名前ですが、毒はありません😅
ドクダミ茶などが有名ですし、爽健美茶にもブレンドされている身近な植物です。
しかし繁殖力が強く、このようにどこからでも生えてきて、街路樹など他の植物の邪魔をしてくることもあります。
ランタナ
街路樹のように見えますが…おそらく街路樹を押しのけて勝手に生えて成長しているのではないかと思われるこちらの花がランタナです。
小さい花がたくさん集まって1つの花のようになっていますね。カラフルでかわいい感じです。
この花はピンクと黄色ですが、ランタナはいろんな色があるほか、同じ花でも時期によって色が変わるらしいので、その様子も見てみたいものです。
私は他に赤っぽいランタナも見かけました。
このように、大阪の真ん中でも大きいものから小さいものまで、いろんな雑草の花を見かけられます。
今回は紹介していませんが、街中には花壇も多く、手間をかけて育てられた園芸の花もたくさん見られます。 遠出できない時期だからこそ、身近なお花を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか☺️
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