みかんの楽しい日記帳

日常の楽しい出来事や旅の記録を書き留めていきます

十津川観光特急バスに乗って川湯温泉と熊野古道へ―1日目 川湯温泉

それほど温泉♨️に興味がない私ですが、1つだけ気になる温泉がありました。それは、熊野本宮温泉郷の1つ、川湯温泉です。なんと、川が温泉です❗️ 川の流量が少ない冬の間に川をせき止めて作る仙人風呂が有名です。

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川が温泉といいましたが、正確には川の下ごく浅いところに73度の源泉がわいており、少し掘るだけで川の水と混ざってちょうど良い温泉になるという仕組みのようです。

ただ、川湯温泉は奈良と和歌山の県境近くの山奥深いところにあり、車でも行くのが大変なうえ、公共交通機関だともっと大変です😔 大阪や奈良県北部からアクセスするには、日本最長の路線バスとして有名な奈良交通の八木新宮線で大和八木から5時間半、五條から4時間ちょっと。100以上の停留所を経由していきます。気軽にいける時間ではありませんし、1泊2日であっても往復だけで終わる勢いです。

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しかし、この2月と3月限定で、奈良県最南端の十津川とJR・近鉄奈良駅を直結する十津川観光特急バスが運行されることになりました。

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ハイデッカータイプの観光バスで、奈良駅まで直結!このチャンスにぜひ行かねば😆ということで、意を決して1泊2日で行くことにしました。まあ所要時間は短縮されるとはいえやはり遠いので劇的に変わるわけではないですが…😅

この観光特急バスは奈良県が補助金を出している関係上奈良県最南端までしか行かず、和歌山に少し入った熊野本宮大社や川湯温泉までは行きません。 そのため、行きは八木新宮線で一気に川湯温泉へ、帰りは十津川温泉経由で十津川観光特急バスに乗って帰ることにしました。

こちらが行きの全行程です。行くだけで半日使います!2020年2月8日(土)出発→2月9日(日)帰着の行程です。

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大阪から五條バスセンターへ

まずは八木新宮線バスの出発点である大和八木五條へ行きます。大阪から近いのは大和八木ですが、電車・バスの合計所要時間では五條の方が少し短いので、五條からバスにしました。

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南海難波駅から出発です。南海高野線で難波→橋本、JR和歌山線に乗り継いで橋本→五条まで行きます。 ここまでですでに1時間強!😱

五条駅からもバスに乗れますが、徒歩5分くらいの五條バスセンターがイオン五條に隣接していて待ち合わせに便利です。

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こちらがバスの乗車ポイント、五條バスセンターです。大きなスーパーが隣接していて便利です。100円ショップもありました。 少し早めに来ておいたので、飲み物🥤を買ってバスを待ちます。

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バスが到着!割と新しいノンステップバスです。調べたら2015年に導入された比較的新しい車両のようです。 基本は普通の路線バスですが、背もたれが頭まである高速バスみたいなシートになっているので乗り心地はいいです☺️ メッシュバッグやドリンクホルダーもあります。ただし、リクライニングはしません。

五條から川湯温泉へ

いよいよバスが出発して長旅が始まります。車窓からの風景を楽しみましょう。

しばらくは五條の市街を進んでいきますが、しばらくすると山の中へと入っていきます。

※ここから先のバスの車窓は、一部帰り道に撮った写真も混ざっています

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このバスは大半が国道168号線に乗っていきます。国道168号線はこの写真のように、山奥の川に沿って進んでいきます。 車窓の風景も、山と川の印象が強いです。

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新しい橋を架けている建設現場も見えました。国道168号線は少しずつ改良が進み、昔よりアクセスが改善されています。

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蛇行した川を眺めながら進みます。今は川の水が少ない時期ですが、梅雨の時期は増水します。 山奥ですが、しっかりと堤防が築かれています。

しばらくすると、天辻峠をトンネルで抜けます。紀ノ川水系(丹生川)と熊野川水系(十津川)の分水嶺です。 (写真を撮っていなかったので写真はありません。まあトンネルなので。)

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天辻峠を抜けてしばらくすると、五條市を出て十津川村に入ります。十津川村は村としては日本最大の面積を誇ります。 このバスは路線バスですが、時々観光案内の音声が流れます。観光路線を兼ねていることがわかります。実際、観光客らしき人が私を含めて10人弱乗っています。観光客は長距離乗り通す人が多いです。 地元の方?らしき方は、時折乗ってこられたり降りられたり。短距離の方もいます。

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そうこうしていると、途中の休憩地である上野地バス停に到着です。トイレや自動販売機もあるバス停です。この路線バスは日本最長というだけあり、途中にトイレ休憩があります。 上野地バス停では20分休憩で、バス停のすぐ近くにある谷瀬の吊り橋を見学できる時間があります。 バス運転手さんも、谷瀬の吊り橋見学の案内のアナウンスをしてくださいました。

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「生活用」吊り橋としては日本一長い吊り橋です。今は他の場所(茨城県や大分県など)に観光用にもっと長い吊り橋があるようですが、1954年の完成当時は歩行用の吊り橋としては日本最長だったそうです。このあたりは川に沿って集落がいくつも点在していますが、川の両岸を行き来するために吊り橋や「野猿」というものがいくつも架けられています。この谷瀬の吊り橋も、生活用として使われているそうです。歩行者用ですが、地元の方はバイクでも通行するとか…?

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私も半分くらいまで歩いてみましたが、かなり揺れて怖いです😱でも上から見る渓谷の眺めは素晴らしかったです。 あまりゆっくりする時間はありませんが、お土産物屋さんもそばにありました。

出発時間までにバスに戻り、出発です。どんどん十津川の中を進んでいきます。

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こちらは風屋ダムのダム湖(貯水池)です。風屋ダムはとても大きなダムで、水力発電所にもなっています。 風屋ダムもバスから一瞬見えたのですが、写真を撮るのに間に合わず…残念😢写真はありませんのでWikipediaの写真をご覧ください。

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風屋はアメダスも設置されているので、天気予報では名前は聞きますが、来たのは初めてです。こういうところなんですね😊

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車窓をずっと見ていると、所々山が崩れたような場所が見えます。 このあたりは大雨がよく降ることでも知られており、特に2011年に発生した紀伊半島大水害(台風12号が直撃&停滞し、大規模な土砂崩れや洪水が多発し甚大な被害が出た)が記憶に新しいです。

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冬は水が少ない時期なので川も穏やかですが、このあたりの川は歴史上たびたび氾濫を起こして大きな被害が出ています。 こういう地形ですから、どうしても土砂崩れや洪水が起きてしまいます。 バスの車窓からも多くの治水工事現場が見えましたが、私にとって治水事業の大切さが学べる旅になりました😌

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と、飽きずに車窓を眺めていると、いつの間にか十津川温泉に到着です❗️ここでも10分間のトイレ休憩があります。 近くにはコンビニ的なお店もあり、飲み物、パン、日用品、お土産物などが買えます。

ここから先は熊野本宮大社湯ノ峰温泉渡瀬温泉などを経由して、いよいよ川湯温泉に到着です。

熊野本宮大社までは五條以前から乗ってきた観光客っぽい方も6~7人くらい残っていたのですが、 皆さん降りられ私含め2人になってしまいました。

川湯温泉 仙人風呂

ついに長旅も終わり、川湯温泉に到着です!!念願の場所に来られて感動です。

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このように、川沿いに宿が建ち並んでいます。川幅が広く、河原も美しく整備されています。 風景だけでも癒やされます☺️

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ねずみ年のねずみを初め、様々なキャラクターが飾ってあり目を楽しませてくれました。

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川湯温泉の全体像はこんな風になっています。川沿いに細長く宿が建ち並んでおり、それぞれに温泉もあります。 しかしなんといっても、川湯温泉では川が温泉という特長を生かして、川で露天風呂や仙人風呂(冬のみ)などが楽しめるのがいいですね。

今回も仙人風呂のシーズンに合わせてはるばる大阪からやってきたのでした。早速行ってみましょう。

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これが仙人風呂です。この垣根の向こう側が露天風呂♨️みたいになっています。 川のすぐ下を流れる熱い源泉と、冷たい川の水を混ぜてちょうど良い温度にしてあります。 たくさん入浴されている方がいたので写真は撮っていませんが、ネットにたくさんありますのでぜひご覧ください。 温度はまさに温泉ですが、なので水着を着て入ります。お風呂でないので男女の区分けもありません。

夕方と夜に行きましたがどちらも50人以上は入っている人がいました。夜の方が人は少なかったかな。 それでも十分な広さがあります。川の流れる音を聞きながら、広々とした空🌌を眺めながら入浴するのは格別です。

自然に源泉がわき出ているのか、場所によっては地面から熱いくらいのお湯がしみ出てくるのが感じられます。 場所によって温度が違うので、好みの場所を見つけましょう。 私はぬるめの場所で長くゆったり過ごしました☺️

川湯温泉の参考情報

もし川湯温泉にバスで行かれる方がいたときのために、情報を書いておきます😎

  • 川湯温泉にコンビニやスーパーのようなお店はありませんので、事前に買っていきましょう
  • 夕食が食べられるお店は2軒見つけましたが、営業日など事前に良く確認して行ったほうが良いと思います(ホテルの夕食か、買っていくかにするのが無難)
  • 仙人風呂にはタオルや着替えを忘れずに持って行きましょう
  • 仙人風呂から歩いて3分ほどの所に更衣室があります(宿に泊まる方は宿で着替えたり、大きなタオルをうまく使って仙人風呂で着替える人もいます)

私はここの宿で1泊しました。ビジネスホテルタイプの宿で、川湯温泉の中では安い方だと思います。

www.kawayu-matsuya.jp

設備が古いところはあるものの、総じて快適に過ごせました。

2日目に続く。

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