みかんの楽しい日記帳

日常の楽しい出来事や旅の記録を書き留めていきます

暗越奈良街道 大阪~奈良を歩く その4 (暗峠~追分)

前回に引き続き、暗越奈良街道の道中を振り返ります。 なお、文中の距離は腕につけていたFitBitの表示を記録したもので、地図上の距離とは異なります。

前回はついに暗峠に到達しました!ここからは奈良まで下っていきます。

14:58 暗峠 カフェ「友遊由」 19.5km

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ソフトクリームをいただき元気になっていざ出発。写真はカフェをを出た付近で撮影したものです。 奈良市街が一望できます。写真奥の山の中央左に木がない部分がありますが、これが若草山で、そのふもとに東大寺が見えます。 見ての通り、そこに着くには山をもう1つ越えないといけません。がんばって歩きましょう!

15:10 手打ちうどん「風舞」 20.7km

道沿いに手打ちうどん屋さんがあります。

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この付近の道の反対側は、棚田が広がっています。11月なので稲作は終わっていますが、5月頃来ると美しい水田風景が見られそうですね。

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万葉集の歌碑もあります。これは平成5年に建てられたようです。万葉集研究で有名な犬養孝氏の揮毫とあります。

難波門を 榜(こ)ぎ出てみれば 神さぶる 生駒高嶺に 雲そなたびく

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他の石碑もあります。

くらがり峠 旅行く芭蕉

松尾芭蕉最後の旅となったこの道を示す碑でしょうね。

15:21 石造阿弥陀如来立像 21.5km

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さらにしばらく行くと、「酷道」マニアに有名な場所がまた現れます。暗峠からここまで下ってくる道は改良が進み、今では小型のコミュニティバスも通る道なのですが、ここで国道308号線が2つに分岐します。 その片方は、車止めがあり、車ではアクセスできません。大阪から徒歩で来ている自分は問題なく徒歩専用区間を進みます。

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進むとすぐに石造阿弥陀如来立像が現れます。1270年の銘があるとのことなので、鎌倉時代のものでしょうか。花が供えてあることから、今でも大切にお守りされていることがわかります。 旅の安全をお祈りしておきました。

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すぐに元の道に合流しました。左が歩いた道、右が車が通る道で、どちらも国道308号線と思います。

15:30 石佛寺 22.2km

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先ほどの阿弥陀如来像を過ぎてしばらくすると、徐々に住宅街に入ってきます。まだ標高が高いので、生駒市南部の市街が見渡せます。 この日はちょうど、道路工事が行われていました(車はこの工事区間国道308号線を通れず、迂回が必要でした)。道幅が少し広げられるようです。国道308号線が少しずつ改良されていますね。

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石佛寺というお寺があるあたりです。石垣があったりで、少し昔の街道の面影があるでしょうか。

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さらに、住宅街の道を進みます。こうして見ると単なる路地のようですが、

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道端に古い道標が建っていたりと、昔の街道を示すものが残っています。写真の道標は生駒南小学校の前にあります。

15:48 南生駒駅 23.8km

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さらに進むと、国道168号線、そして近鉄生駒線の線路に出ます。写真右を流れているのは竜田川です。

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振り返ると、近鉄生駒線 南生駒駅がすぐそこです。ここから先も住宅街を進んでいきます。 しばらく住宅街の路地を歩くと、少し大きな道に出ます。

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振り返って撮っていますが、左奥の道路から出てきて右の道に合流しました。この2車線の道を進んで少し行った交差点で、山のほうに向かって進みます。次は、「榁木峠」という峠を越えていきます。

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山のほうへ歩く道です。車道はそこそこ広くて快適そうですが、歩道が草が伸びて歩きにくくなっています。歩いてこの先に向かう人は少ないのでしょう。

16:06 歓喜の湯 25.3km

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少し登ると、歓喜の湯という無料の足湯があります。結構にぎわっていました。 大阪から奈良へ歩いて移動する方は、ここでゆっくりと足を休めるとよさそうですね。 と言いつつ、日が暮れる前に何としても榁木峠を越えて市街地に入っておきたいので、スルーして進みます。

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歓喜の湯から振り返ると、峠に向かって少し登ってきたことがわかります。生駒山上のアンテナ群が見えますね。その左の低くなっている部分が暗峠でしょうか。

さて、ここまでは車道が広く歩道もある道路でしたが、この辺りから急激に道が狭くなり、昔の街道感?が出てきます。

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このように、山の中に入っていきます。

16:16 榁木峠 弘法大師堂 26.1km

しばらく歩くと、榁木峠に到着です。暗峠よりは楽に着きます。

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ここには、弘法大師というお寺があります。この辺りは集落もありますが、それを越えるとまた山の中になります。

16:23 郡山警察犬訓練所 26.8km

えらく犬の鳴き声が聞こえるなと思っていると、郡山警察犬訓練所がありました。 そのすぐ近くには、道標があります。

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16:33 追分神社 27.7km

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追分神社という神社があります。立ち寄って、旅の安全をお祈りしておきました。 この辺りから、追分梅林が有名な追分という地区に入っていきます。

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国道308号線の看板が消えかかっていますが、集落の中を進んでいきます。

16:38 追分本陣 28.0km

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市指定文化財 追分本陣村井家住宅です。暗越奈良街道はここで大和郡山への道と分岐したようで、それで追分(おいわけ)というそうです。 茅葺と瓦の組み合わせになっているのがおもしろいですね。

ここまでで峠を2つ越え、いよいよ奈良市街へ向けてラストスパートです。次回に続く。

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