みかんの楽しい日記帳

日常の楽しい出来事や旅の記録を書き留めていきます

神戸・岡本で観梅

今日は天気も良く暑いくらいの日で、運動がてら梅を見に神戸・岡本)に出かけてきました。岡本は歴史的に梅の名所だったそうで、今も梅を植えている邸宅が点在しているほか、特に有名な名所として、岡本梅林公園と、保久良神社の保久良梅林があり、それぞれ200本程度の梅が植わっているようです。

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まずは阪急岡本駅から保久良神社へ向かいます。保久良神社は標高185mくらいの高いところにあり、急な坂道を歩いていきます。延喜式内 保久良神社という石柱が建っており、平安時代延喜式に記載された有力な古社であったことがわかりますが、創建はもっと古く、弥生時代には何らかの祭祀を行う場所だったと考えられるそうです。

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鳥居を前に振り替えると、このような燈籠があります。これは「灘の一つ火」として有名なもので、中世のころから常にここで火がともされ、海上交通の目印になっていたそうです。看板によると、現在の燈篭は1825年のものだそうです。今も毎晩電灯が点けられているとか。今は周りも明るいですが、今も海から見えるのでしょうか?

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山の上の神社ですが、立派な拝殿です。この奥に本殿があります。

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拝殿の前から振り返ると、神戸の港を背景に鳥居と燈籠が建っています。灘の一つ火が海からよく見えるように、木でふさがれないよう手入れされているのでしょう。この神社と一つ火を象徴する風景のようで、とても好きな景色です。

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さて、この神社の内外にはこのような巨岩が点在しています。祭祀に使われていた重要な岩であったのでしょう。この岩は、神生岩というようです。ここは本殿の横ですが、フェンスで囲われていて岩が点在しているように見えます。

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フェンスの外側にも岩が点在しています。普通に岩が転がっている風景のような…よく見ると岩の表面に線のような切れ込みが入っているような…。これらも、古代の祭祀に関係するものなのでしょうか。謎と古代ロマンに満ちた保久良神社を後にして、すぐ横の保久良梅林に向かいます。

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保久良梅林はまだつぼみがほとんどで、枝だらけの木も多く少し寂しい感じでしたが、それでも少しずつ咲き始めています。白、紅、ピンクとカラフルで美しいです。六甲山から降りてこられたハイカーの方もたくさんいらっしゃいました。

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きれいに咲いています。

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山を下って、ふもとにある岡本梅林公園、こちらは満開です。

その昔(江戸時代~大正時代くらい?)は、Wikipediaによると「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」などと言われていたそうですが、昭和に入って大水害、空襲、戦後の宅地造成により、その面影は完全に失われたそうです。往時の様子を知らない私などは、吉野の桜と比べるのはいくら何でも盛りすぎでは?と思ってしまうくらいですが、それでも少しでも梅の名所を取り戻したいということで、保久良梅林や岡本梅林公園が整備されたそうです。

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しだれている梅が美しいですね。岡本梅林公園は多種多様な梅が植えられており、それは見事なものです。梅と一口に言っても、本当にいろんな種類があるんだなと実感できる公園です。昔とは規模が違うのでしょうが、今の岡本も見事な梅の名所と言って間違いありません。